「放送作家の文章術」始めます。

「放送作家の文章術」始めます。

「心をつかむ」文章を「素早く」書く!

四半世紀以上、私はライターや放送作家として、文章を書くことで生計を立ててきました。

今もテレビでは、TBS系列「世界ふしぎ発見!」他の原稿を書いています。また最近は、文章や企画などの著書を何冊か上梓させていただきました。

「読者」や「視聴者」に「役立ててもらう」「楽しんでもらう」ための文章を書くのが、仕事です。

もちろんテレビの台本であれば、一瞬で「見たい!」と思ってもらい、最後まで面白く見てもらえるものでなければなりません。

書籍であれば、冒頭で興味を持ってもらい、最後まで読んでもらえるものでなければなりません。

しかも、どれも締め切りが定められているものばかり。

テレビの原稿の中には、生放送のためのものもあり、必然的に「素早く書く」ことが求められます。


つまり「心をつかむ文章を素早く書く」ことが、私の仕事です。

「素早い」と「面白い」はトレードオフではない

「心をつかむ文章を書くこと」と「素早く書く」こと。二つを両立させることは、難しいようにも思えます。

しかしこの二つは、決してトレードオフの関係ではありません。

実はこの二つは、たったひとつのコツを覚えるだけで、自然と両立するのです。

「放送作家の文章術」では、そのコツを紹介していきます。

句読点の打ち方や接続詞の使い方、「修飾語と被修飾語を近づけましょう」といった、文章のテクニックがメインではありません。

また「素早く書く」といっても、ショートカットキーの使い方を紹介したり、「ブラインドタッチを覚えましょう」といったりするわけでもありません。

そもそも私は、文章を書くことが苦手でした。

しかし「たったひとつのコツ」を身につけたことで放送作家として、ライターとして、著者として生きていけるようになりました。

いま「書くことが苦手」だと、自分自身で思っている方や、嫌々ながら書いている方、迷いつつ恐る恐る書いている方は、ぜひこの本で紹介する「たったひとつのコツ」を実践してみてください。「書く時間」は必ず、これまでの半分以下になります。

しかもその文章は、多くの読み手の心を一瞬でつかみ、最後まで興味深く読んでもらえるものになるでしょう。

あなたもぜひ、「たったひとつのコツ」を身につけてください。書く事が苦手だった私が変わったように、文章に対する苦手意識が消えてなくなり、文章を書くことが楽しくなるはずです。