2020年3月

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放送作家の文章術⑯「本論」にもパターンがある!

  • 2020.03.16

先ほど書いたように、文章の7~8割を占める本論にも「流れのパターン」があります。 ここからは、本論での代表的な材料の並べ方を紹介していきます。 どれかを選んで材料を置いてみてください。 難敵と思われていた本論のアウトラインが、驚くほど簡単に出来上がります。 本論を「時系列」で並べる 「時系列」とは、もっともシンプルな並べ方で「時間の流れに沿って書く」ことです。 ・朝 → 昼 → 夜 ・昨日 → 今 […]

放送作家の文章術⑮「本論」はメインディッシュである

  • 2020.03.15

「本論」は「序論」で明らかにした「問い」に対する「答え」のパート。文章全体の7割~8割程度を占めるメインディッシュです。 本論は「自分の主張したいことに沿った根拠や具体例を積み上げていく部分です。 次から次へと、根拠や実例を繰り出し「へえ!」「そう!」「なるほど!」と、読者の心を畳みかけるように動かしていってください。 とはいえ、もっとも苦労するのがこの部分です。 全体の7~8割程度を占める本論で […]

放送作家の文章術⑭序論・本論・結論の三段構成とは?

  • 2020.03.14

文章の構成パターンといえば、誰でも思い浮かべるのが「起承転結」ではないでしょうか。 「起承転結」は学校で習うため、多くの人が、その言葉だけは知っています。 「起承転結」はシナリオの構成などには、たしかに役立つでしょう。 ただし、混乱を招きやすい型でもあるため、日常で文章を書くときには、一旦忘れてください。 その代わり、もっとも汎用性のあるパターンを覚えてください。 それが…… 序論 → 本論 →  […]

放送作家の文章術⑬アウトラインを書いて、より細かな構成を作る

  • 2020.03.13

箱書きでざっくりした流れを作ったら、アウトラインで階層化していきます。 ビジネス書の目次をイメージしてみてください。 「1章、2章…」といった、大見出し、「章」の下に「節」と呼ばれる 「中見出し」、「節」の下には「項」と呼ばれる「小見出し」が、階層化されていまます。 このように「大見出し・中見出し・小見出し」などの「階層」にわけて整理するのが、アウトライン作りと考えてください。 このアウトラインを […]

放送作家の文章術⑫全体の流れをつくってみる

  • 2020.03.12

情報の整理だけで、流れを作ることが出来なくても、あらためて材料を並べ直すことで「流れ」を作ることができます。この「流れ」を「構成」といいます。 放送作家は「構成作家」と呼ばれます。つまり材料を整理して並べ、「流れ」を作るのが仕事です。 そのノウハウは、文章の構成にも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。 テレビ番組で、情報を整理して構成をする際には「箱書き」と呼ばれる作業をします。 やり方は […]

放送作家の文章術⑪理解した材料だけを使う

  • 2020.03.11

注意したいのは、自分の頭でしっかりと理解できた材料だけを使うことです。 ちゃんと咀嚼、消化、吸収したうえで、自分自身の身体から発せられた言葉でないと、書いても読者には決して伝わらないからです。 コピー&ペーストしたインターネットの文章などは、絶対に読者に伝わらないと心得てください。 なぜなら、前後の文脈の中で、押さえようのない違和感を醸し出すからです。 あなたの身体から発せられた文章、それだけが読 […]

放送作家の文章術⑩材料は「使い道」ごとにまとめる

  • 2020.03.10

集めた材料は、テーマをどう支えるか、そのための「使い道」ごとにまとめます。 たとえば、「豚肉・酢・タマネギ・醤油・にんじん・ベーコン・ジャガイモ・牛肉・大根・味噌・レタス・カレー粉・里芋」などの食材があるとします。 その場合、最初に思いつくのは「肉(豚肉・牛肉・ベーコン)」「野菜(タマネギ・にんじん・ジャガイモ・レタス)」「調味料(酢・醤油・味噌・カレー粉)」といったジャンル別の整理でしょう。 そ […]

放送作家の文章術⑨材料はちゃんと理解する

  • 2020.03.09

続いては集めた情報に目を通して、頭に入れていくインプットの段階です。 自分が知らない情報や「へえ」と思う情報には、片端から蛍光ペンや、付箋でマーキングしておきましょう 素直な気持ちで「へえ」「そうなの」「なるほど」などと感じながら、エモーショナルに読み込んでいけば、効果的にインプットできます。 テーマを支えるために使えそうな情報は、箇条書きで構いませんので、ノートにメモをしておきましょう。 情報源 […]

放送作家の説明術②「わかりやすい」とはどういうことか?

  • 2020.03.02

どうすれば「わかりやすく」伝えられるのだろう?  放送作家の仕事では、いかにより多くの情報をコンパクトにして、限られた時間の中で、わかりやく視聴者に伝えることが出来るかどうかが問われます。  たとえばVTRの10秒間で、難しい政治や経済のトピックを視聴者にわかってもらえるよう説明することがミッションだったりします。 大変なのが、日本人がノーベル賞の物理学賞や医学生理学賞を受賞したときです。 オート […]

放送作家の説明術①ビジネスシーンで短い説明が求められる理由

  • 2020.03.01

わかりにくさの最大の原因は「説明が長い」こと 「説明がわかりにくい」と、いわれてしまう人の最大の特徴、それは説明が長いことです。  反対に出来る人の説明は短いのにわかりやすい。いえ、むしろ短いからこそわりやすいのです。 長い説明が伝わらないのは、何を一番伝えたいのか、焦点がぼやけてしまうからです。  たとえばあなたが居酒屋さんにいったとします。そこでご主人に「きょうのおすすめは何ですか」と尋ねたと […]