放送作家の文章術

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放送作家の文章術⑦手持ちの材料だけで書いてはいけない

  • 2020.03.07

書くための材料は、しっかり集めてください。文章を書くための材料を集めることなく、頭の中にある「手持ち」の材料だけで文章を書こうとするのは、危険です。 手持ちの材料だけで書いたとしても、読者に「新しい情報」を届けることはできないからです。 「新しい情報」とは、読者がそれまで知らなかったこと。どんな雑誌、どんなウェブ、どんな情報源にも、載っていないことです。 そしてそれは、あなただけが発信することがで […]

放送作家の文章術⑥書くための「材料」を集めよう

  • 2020.03.06

「何を」「誰に」「なんのために」伝えるかを明確にしたら、目的に従って材料=情報を集めましょう。 情報とは、問いに対する自分の答え=言いたいことを補足するための「事実」や、他の人の「分析・意見」、「データ」などです。 書き始めたのはいいけど、すぐに書くことがなくなって途方にくれてしまう人がいます。 そうした人は、情報不足のまま、書き始めているからそうなります。 しっかり材料を集めてから、キーボードに […]

放送作家の文章術⑤その文章は何のために書くのか?

  • 2020.03.05

「誰に向けて書くか」を決めたら、次は「なんのために」書くのか、その目的について考えましょう。 目的とは、伝えることの先にあるもの、伝えることで目指すものです。 企画書であれば、あなたのアイデアを披露するために書くわけではありません。目的は「企画を通すこと」です。 ブログであれば、あなたの日常を伝えることではなく、ファンになってもらうことが目的です。 ラブレターであれば、「想いを伝えること」でなく、 […]

放送作家の文章術④特定の個人を想定して書く

  • 2020.03.04

テーマを絞り込む方が、書きやすいと述べました。絞り込んだほうがいいのは、ターゲット層についても同じです。 読者の年齢、性別はもちろん、主婦なのか、会社員なのか。会社員であれば、地位はどのあたりなのか。どういう趣味や嗜好を持っているのか、など細かく想定すればするほど、文章は書きやすくなります。 ずばり特定の個人をイメージするのもありです。周りにいる友人や家族、あるいは学生時代の友人でも構いません。 […]

放送作家の文章術③その文章は誰に届けるのか?

  • 2020.03.03

「何について書くか」を決めたら、次に「誰に向かって書くのか」つまり「誰に読んでもらう文章なのか」を明確にします。 漠然とした「読者」ではなく、その中でもターゲットを絞り込んでおくのです。 「誰に読んでもらうか」によって、同じテーマでも、切り口や展開が変わってきます。 同じニュースでも、主婦向けの午後のワイドショーと、衛星放送の硬派なニュース番組では、取り上げ方が変わります。 「なぜ中国人は爆買いす […]

「放送作家の文章術」始めます。

  • 2020.02.29

「心をつかむ」文章を「素早く」書く! 四半世紀以上、私はライターや放送作家として、文章を書くことで生計を立ててきました。 今もテレビでは、TBS系列「世界ふしぎ発見!」他の原稿を書いています。また最近は、文章や企画などの著書を何冊か上梓させていただきました。 「読者」や「視聴者」に「役立ててもらう」「楽しんでもらう」ための文章を書くのが、仕事です。 もちろんテレビの台本であれば、一瞬で「見たい!」 […]

放送作家の文章術②すべての「テーマ」は「疑問文」である

  • 2020.03.02

まずは「何について書くのか」、テーマを考えることから、すべては始まります。 テーマは「主題・主眼」ともいいます。 テレビドラマであれば、たとえば「家族愛」をテーマに、家族をめぐる様々な出来事が、ドラマの中で繰り広げられます。 ですが、一瞬で人の心をつかむ文章は、「家族愛」といったような漠然としたテーマでは、書くことができません。人の心をつかむ文章のテーマには、ある法則があるのです。 その法則をひと […]

放送作家の文章術① 文章は「書くために書く」のではない

  • 2020.03.01

具体的に「何をどう書くか」考えるまえに、まず大前提について考えてみましょう。 大前提とは、「文章とは、何のために書くものなのか」、その定義についてです。 先日、東京作家大学という、渋谷で開かれている文章講座の講師を務めました。 講義の初め、受講生の方に「参考までに教えてください。皆さんは何のために文章を書くのですか?」と尋ねてみました。 すると、ある女性が「それは書くことが、好きだからです」と答え […]

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