コラム「書くのが苦手」な理由とは?

  • 2020.03.28

書くことが苦手な人の様々なパターン 「書くことが苦手だ」と考えている人に聞いてみると、苦手な理由がいろいろと浮かび上がってきます。 人はなぜ、書くことに苦手意識を持っているのでしょうか? 理由①「何を書いていいか、わからない!」  もっとも多いのは「何を書いていいか、わからない」といったパターンです。  たとえば「読書感想文」を書くにしても、本を読んではみたけれど、とくに感想がない。  テーマを与 […]

放送作家の文章術㉕文章を「書く・読む・直す」習慣を身につける

  • 2020.03.24

文章が上達していけば、書く作業がどんどん早くなっていきます。では文章を上達させるには、どうすればよいのでしょうか。 昔から文章上達の極意とされているのが「三多(サンタ)の法」です。中国の文学者欧陽修が提唱したもので、「看多(かんた)」、「做多(さた)」、「商量多(しょうりょうた)」の三つです。  「看多」は「多く読む」こと。「做多」は「たくさん書く」こと。「商量多」は「考えて工夫する」ことです。当 […]

放送作家の文章術㉔〝習慣〟が文章を上達させる

  • 2020.03.23

言い訳を考える習慣をやめる!  なかなか書き出せない。いつまでもグズグズして、次第に焦りが募り始める。私がそうでした。 でもそうやって、焦燥感に苛まわれている時間ほど、何も生み出さない無駄な時間はありません。  とにかく書き出さなければ始まらない。逆に言えば、書き出せば始まるのです。 それがわかっていながら、書き出せない理由はどこにあるのでしょう。それはついこんな「言い訳」をして、書き出さない習慣 […]

放送作家の文章術㉓見直し=推敲で文章は決まる!

  • 2020.03.22

6割の出来で良いと考えて、一気に書き上げた文章は、見直し=推敲してから提出します。  推敲とは、「詩や文章を作るにあたって、その字句や表現を練り直したりすること」です。  どんなに素晴らしい内容を伝えていても、誤字脱字や「何を言いたいのか、わからない」意味不明の文章があると、読者は一気に冷めてしまいます。  そこで時間をかけて、推敲するわけです。その際には次の2点に注意して行ってください。 必ずプ […]

放送作家の文章術㉒読者をどんどん引き込んでいく

  • 2020.03.21

 書き出しで読者をつかんだら、興味を持続させて、最後まで引きつけましょう。目指すのは、「美味しい文章」です。  近所に流行らないラーメン屋さんがありました。 ご主人はサービスのつもりで、麺を1・5玉いれているのですが、残して店を後にするお客さんがほとんどです。 「量が多すぎる」といったクレームもよくありました。  そこでご主人が大盛りサービスをやめたところ、客足はさらに途絶えてしまい結局、閉店して […]

放送作家の文章術㉑書き出しで迷わない!

  • 2020.03.20

 実際に書き始めようとして、多くの人がいきなり立ち尽くしてしまうのが「書き出し」です。  そこで引っかかってしまうと、一行も書けないまま時が流れていきます。そうなると、せっかく書く気になったのに、またやる気を失ってしまいます。  「書き出しが、もっとも重要である」、文章術の本を読んでいると、よく出会うフレーズです。  確かに…… 桜の樹の下には屍体が埋まっている!(梶井基次郎『桜の樹の下には』) […]

放送作家の文章術⑳締め切りを設定する

  • 2020.03.19

それでも書き始められない人は、「締め切り効果」を利用しましょう。 「締め切り効果」とは心理学用語で、期限の直前になると普段よりも高い集中力を発揮することを意味します。 多くの人が子どもの頃、夏休みの宿題を8月末になって、一気に片付けることが出来た経験を持っているはず。あの集中力です。 放送作家であってもライターであっても、締め切りがなければなかなか執筆には取り掛かりません。やはり締め切りがあるから […]

放送作家の文章術⑲〝6割の出来で構わない〟と考える

  • 2020.03.19

アウトラインが出来たら、いよいよ書き始めましょう。いつもよりもはるかにスムーズに、文章が書けるはずです。 それでも書き始めることができない、そういう人は、最初から完璧な文章を書こうとしていないでしょうか。 小説家の村上春樹さんは、デビュー作『風の歌を聴け』(講談社文庫)の冒頭にこう書いています。 完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。 村上さんをして、そういわしめ […]

放送作家の文章術⑱本論を「ホールパート法」で並べる

  • 2020.03.18

続いても、応用性の高い本論のフレームです。 次の主張のような場合、この型を使っていないと、読みにくい文章になってしまいます。 同じ姓は家族の一体性の象徴である。 夫婦別姓を容認すると、子供がいじめられる可能性もあるのではないか。 だから夫婦別姓に私は反対だ。 また日本の伝統的な墓や祖先崇拝の風習がすたれることもあるだろう。誰も守る人のいない、荒れた墓が増えるのだ。 この文章は、夫婦別姓に反対する理 […]

放送作家の文章術⑰本論を「PREP法」で並べる

  • 2020.03.17

論理的な本論を書くとき、便利なフレームが「PREP法」です。 「PREP」とは、文章の4つの構成要素の頭文字を並べたものです。 「P」は「結論(point)」、「R」は「理由(reason)」、「E」は「具体例(example)、または根拠(evidence)」、最後の「P」は、ふたたび「要点(point)」です。 フレームにするとこうなります。 P=結論 ⇒ R=理由 ⇒ E=具体例・根拠 ⇒  […]

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